歴史遺産
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経塚古墳
場所
古墳時代末期(7世紀前半)に造られたと推測される古墳です。
全国でも珍しい、八角形をした古墳で、山梨県指定史跡に指定されています。金川の森整備に伴い、1994年に山梨県教育委員会により調査され、全国で9例目、東日本では3例目の八角墳であることが確認されました。
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かすみ堤
戦国時代に武田信玄により編み出されたともいわれる
河川の治水技術です。堤の端を重複させて不連続に並べることにより、氾濫時は上流の堤と下流の堤の間に氾濫した水を取り込むことで、下流に流れる水の勢いを軽減し、洪水後は堤内の水を徐々に川に戻していくという仕組みになっています。
園内のさまざまな場所に見られる細長い石積みで、堤近くの林に散在する大きな石は、洪水の時に氾濫流が運んできたものです。現在、一部の堤の上はの上は森の散歩道として整備されています。
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聖牛(復元模型)
場所
およそ450年前、武田信玄により考案されたとされる、
伝統的な水防工法です。木材を寝かせた三角錐の形に組み合わせ、その中に重しとして蛇篭に入れた石を積み重ねて川に沈めます。その形が牛の角に似ていることからこのように名付けられたと言われます。
日本三大急流の一つに数えられる富士川や、その支流で川の流れを変えるために用いられていたものが、やがて全国に広がりました。この技術は現代の治水工事にも応用されています。